INTERVIEW

相談しやすい雰囲気をつくり、 チーム全体の困りごとを解決します。

杉林 弘基システム本部システム運用部 グル-プマネージャー 2001年度入社

杉林 弘基システム本部システム運用部 グル-プマネージャー 2001年度入社
入社以来、全国信用情報センター連合会*¹のルール設計や、新サービスのリリースなど、大規模プロジェクトに取り組み成功に導く。2010年からシステム関連の業務に携わり、2018年から社内システムの企画・運用・管理全般を担うチームのマネジメントを担当。次世代システムの準備プロジェクトでも、各種要件の整理に取り組んでいる。

01.現在の仕事内容

一人ひとりの作業内容を
把握しながらシステムを管理。

当社のシステムは、大まかに説明すると、会員会社から登録された信用情報を管理する「基幹システム」と「社内システム」の2つから成り立っています。当社のシステムが停止してしまうと、会員会社では、クレジットやローンの審査業務が停止してしまうおそれがあります。そのような状況を未然に防ぐ対策の1つとして、広域災害を想定したバックアップセンターを設置しています。また、お客さまからお預かりした信用情報の漏えい・改ざんを防止するため、セキュリティー対策を講じています。業務を安定的に継続できるよう、常に当社のシステムが担っている重要性を認識して、システム環境の整備に努めています。

そのなかで、私のチームでは、社内システムの設計構築から運用管理まで一貫して担当しています。チームには、協力会社の方を含めたくさんのメンバーが携わっており、各担当者の業務内容を正しく把握しながら円滑な業務運営をマネジメントし、システムを安定的に稼働させることが、私の仕事です。

システム管理を行うにあたっては、1つの小さなミスが、重大な障害につながります。システムを変更する場合、その変更作業の手順やスケジュールの作成、変更による影響調査、影響を受けるユーザーとの調整などを計画します。そのため、進める作業計画が本当に正しいかを何度も確認し、作業許可を出すようにしています。作業の完了後も、計画内容と作業結果が正しいかどうかを突き合わせ、作業内容をしっかりとチェックします。

02.入社後の挑戦

新サービスのリリースで、
大きな達成感を得られました。

入社後の業務で特に印象深いのは、合併前の全国33ヵ所の個人信用情報機関を取りまとめた業務です。それぞれの情報機関に、各地域の会員会社から問い合わせが寄せられた際に、統一した回答ができるよう、組織全体のルールづくりを進めていきました。全国にまたがる組織なので、最終的な運用ルールを決定するまでには、非常にたくさんのメンバーとコミュニケーションをとる必要がありましたね。周囲からのサポートのおかげで何とかやり遂げることができ、現在も運用ルールとして機能していることに、大きな達成感を感じています。

当社が現在の株式会社日本信用情報機構(JICC)という形になってからは、新サービスの企画・検討を担当しました。リリースにつながったサービスの一つに「フィードバックサービス」があります。当時、当社のサービスは、会員会社からの信用情報の照会に応じて、情報を回答するサービスがメインでした。他の信用情報機関では、既に途上与信管理をサポートするサービスを提供しており、サービス強化が重要なテーマとなっていました。

企画・検討にあたっては、様々な課題への対応で大変な思い出もありますが、リリース当日にトラブルなくサービスインできたときは、それまでの苦労以上の大きな達成感を得られました。本サービスは、企画時点から現在も続いているサービスであり、年々、利用社数も増えています。多くの会員会社に利用されていることを非常に嬉しく思っています。

03.仕事のやりがい

幅広い業務を経験することで、
楽しい仕事に出会えます。

当社は、入社後に一定の期間でジョブローテーションが実施され、幅広い業務を経験することができ、楽しいと思える仕事に出会える機会が多くあります。私は元々システム関連の職種を志望していましたが、新サービスの企画・提案など、入社前に想像もしていなかった仕事で大きな達成感を得られました。自分の可能性を信じて、色々なことに挑戦することが大事だと思います。それに、仕事の楽しさを感じられるかどうかは、あくまでも自分次第です。

例えば、仕事の楽しさをエンターテインメント的な楽しさに置き換えたとき、遊園地は元々楽しませてくれる仕組みがあるので誰でも楽しめます。しかし、公園やスポーツジムは、遊具や器具が用意してあるものの、楽しもうとする気持ちが無ければ決して楽しむことができません。会社の仕事も同じように、自分から進んで楽しもうとしなければ、決してやりがいを感じられないと思います。この例えは、当社の代表が話していることですが、自分の今までの働き方を振り返ると、非常に納得感があります。

04.マネジメントで心がけていること

壁のない対話で、
最適な方法を引き出していく。

現在は、システム本部システム運用部のグループマネージャーという立場で、7名のメンバーをマネジメントしています。日々心がけているのは、一方的な指示ではなく「最適なやり方を引き出す」こと。作業している本人ができるだけ能動的に取り組めるように、相互的なコミュニケーションを意識しています。管理職になる前の自分を振り返っても、本当に納得した状態で業務に取り組んだときは、パフォーマンスが高まっていたと感じています。もちろん、方向性が間違っていたら正しい理解を促しながら修正しますが、方針に問題がなければ個々の考えを尊重するようにしています。

コミュニケーションの場としては、ミーティングをあえて設定せずに、業務で困っているメンバーにその都度連絡しています。グループマネージャーになって最初の頃は、話し合いの場を設定していたのですが、そうするとお互いにかしこまってしまい、課題の深掘りが上手くできませんでした。私からの質問にそのまま一問一答で回答するような雰囲気で、メンバーとの間に壁を感じることもありました。しかし、困っているメンバーに対してミーティングを設定することなく、個別で連絡するようにしてからは、お互いの壁がなくなったように感じています。以前とは変わり、メンバーから仕事の相談を受けたり、「こんなことをやりたい」と能動的に自分の考えを話してくれたりすることもあります。

05.新たなチャレンジ

次世代のシステムを構築し、
会員会社の満足度を高めたい。

日々の業務と並行して、最近では次世代システムの構築に向けた準備プロジェクトにも取り組んでいます。本プロジェクトは、会員会社やステークホルダーの満足度をより高めていくために、次世代のシステム構築に必要な能力を強化することが目的です。現在最も求められているのは、複数の会社や複数のメンバーを適切に管理して、案件を成功に導くプロジェクトマネジメント能力です。そのためには、どのようなスキルを身につける必要があるのか。必要なスキルの要件を整理しながら、能力強化を図り、次世代システムを構築できるように進めています。

新たなシステムの構築に向けての取り組みやマネジメントなど、今まで経験したことのない業務にチャレンジすることで、自分の視野がどんどん広がっていることを実感しています。グループマネージャーとして全体を見ながら、最善の方向性をメンバーに示せるよう、これからも挑戦を続けていきたいと思います。

 

全国信用情報センター連合会…消費者金融専業者を主な会員会社とする、全国33の個人信用情報機関の連合体。2009年4月に全国信用情報センター連合会加盟の33情報センターの信用情報事業を当社が承継。

途上与信…融資やカードローン契約などの信用供与を行った後、利用者の利用状況・返済状況を確認し審査すること。

SCHEDULE